こんな人におすすめ
- サンフランシスコの街並みが好き
- 姉妹愛も込みで楽しめるラブコメが好き
- 90年代のラブコメらしい、王道の温かさが好き
- ※ネタバレなしで、作品の魅力を紹介します
作品基本情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 原題 | Voicemails for Isabelle |
| 配信開始 | 2026年6月19日 |
| 配信サービス | Netflix |
| 主演 | ゾーイ・ドゥイッチ、ニック・ロビンソン |
| 監督・脚本 | リア・マッケンドリック |
| 上映時間 | 118分 |
| ジャンル | ロマンティックコメディ |
亡き妹への留守電から始まる、思いがけない恋
サンフランシスコでパティシエとして働く主人公ジルは、突然亡くなった妹イザベルの携帯番号に、日々の出来事を留守電として残し続けています。ところがその番号は、テキサス州オースティンに住む不動産業の男性ウェスに引き継がれていました。ジルの飾らない本音の留守電を聞き続けるうちに、ウェスは彼女にとって顔の見えない特別な存在になっていき、遠距離のまま心を通わせていく恋愛模様が描かれます。
特に印象に残っているのは、ジルが妹の死を知らされる病院のシーンです。派手な演出を使わず、崩れ落ちる彼女の表情だけで悲しみを伝える静かな演出が印象的で、その後に続くコメディ要素との緩急のつけ方に、監督の丁寧な演出意図を感じました。
サンフランシスコの街並みを、実際に3日間かけて撮影
この作品の見どころの一つが、舞台となるサンフランシスコの実在スポットです。撮影の大部分はカナダ・バンクーバーで行われていますが、監督とカメラマンは撮影前にわざわざサンフランシスコへ足を運び、街の光や色味を研究したうえでバンクーバーでの撮影に臨んだそうです。そして本番でも実際に3日間、現地でロケが行われました。
実際に登場するのは、フィッシャーマンズワーフ、ユニオン・スクエア、パレス・オブ・ファインアーツ、ゴールデンゲート・パークといった定番の観光名所。ウェスがジルを案内するデートシーンで訪れるユニオン・スクエアのメイシーズ前は、劇中の初キスシーンの舞台にもなっています。一方、印象的なゴールデンゲートブリッジを望むベンチのシーンは、実はバンクーバーのスタジオでグリーンバック合成されたもので、実際の同じ景色は現地の「バッテリー・スペンサー展望台」で見られるそうです。
挿入歌「アイ・レフト・マイ・ハート・イン・サンフランシスコ」
音楽面での見どころは、サンフランシスコを歌った定番曲として知られる「I Left My Heart in San Francisco」が、劇中の重要な場面で歌われることです。作曲を手がけたエステ・ハイム(Este Haim)自身がボーカルを担当し、ロマンチックで感傷的な仕上がりになっています。そのほか、Robyn、Taylor Swift、Benson Booneといったアーティストの楽曲も随所に使われています。
日本からのアクセス
舞台であるサンフランシスコには、成田・羽田から直行便が運航されています。西海岸を代表する都市で、比較的アクセスしやすい旅先です。
姉妹愛と、90年代ラブコメへのオマージュ
ロマンティックコメディでありながら、大切な人を亡くした後にどう前を向いていくかというテーマも丁寧に描かれています。恋の行方だけでなく、姉妹の温かい絆にも心を動かされる作品です。
同じ「大切な人の死をきっかけにした恋」というテーマでは『ラブ&ジェラート』も思い浮かびますが、あちらが亡き母の足跡を辿るひと夏の成長物語なのに対し、本作は「声だけでつながる遠距離恋愛」という現代的な設定が軸になっている分、恋愛映画としての甘さがより前面に出ているのが違いです。個人的には、テンポの良いコメディ部分と、不意打ちで泣かされる悲しみの場面の落差が絶妙で、90年代の名作ラブコメの空気を今の感覚でうまく再現していると感じました。
筆者評価
🌍 景色にうっとり度:★★★★☆
(3日間の本気ロケが実を結んだサンフランシスコの名所巡り)
💕 胸キュン度:★★★★☆
(声だけで惹かれ合う、現代らしい遠距離恋愛)
💧 じんわり度:★★★☆☆
(コメディの緩急に紛れて不意に泣かされる)
まとめ
『ボイスメールで恋をして』は、サンフランシスコの美しい街並みと、姉妹の絆をめぐる心温まる物語を楽しめる一作です。90年代ラブコメらしい王道の温かさと、現代的な設定の新しさが組み合わさった、気軽にキュンとしたい夜におすすめの作品です。


コメント