こんな人におすすめ
- 優しい気持ちになれる、心温まる映画が好き
- 動物(生き物)との心の交流を描いた物語が好き
- 太平洋岸北西部の霧がかった港町の景色が好き
- ※ネタバレなしで、作品の魅力を紹介します
作品基本情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 原題 | Remarkably Bright Creatures |
| 配信開始 | 2026年5月8日 |
| 配信サービス | Netflix |
| 製作国 | アメリカ |
| 主演 | サリー・フィールド、ルイス・パルマン、声の出演:アルフレッド・モリーナ |
| 上映時間 | 111分 |
| ジャンル | ヒューマンドラマ、ミステリー |
| 原作 | シェルビー・ヴァン・ペルトの同名ベストセラー小説 |
200万部以上を売り上げた人気小説を映像化した作品です。ロッテン・トマトでは批評家支持率79%と、高い評価を得ています。
70代の未亡人と、賢いミズダコの出会い
物語の舞台は、アメリカ・ワシントン州の架空の港町ソウェル・ベイ。夫を亡くし、以前は息子も失っている70代の未亡人トヴァが、水族館の夜間清掃員として働きながら、飼育されている一匹の巨大太平洋ミズダコ、マーセラスと心を通わせていく様子を描いています。
特に印象に残っているのは、水族館の床に残された水の跡をたどって、脱走を試みたマーセラスを見つけ出すシーンです。言葉を交わせない相手の行動を観察し、理解しようとするトヴァの静かな眼差しに、孤独な彼女がこのタコとの交流に何を見出しているのかが、セリフ以上に伝わってきました。
実はワシントン州ではなく、カナダのバンクーバー周辺でロケ撮影
物語の舞台は架空の町ソウェル・ベイ(ワシントン州という設定)ですが、実際の撮影はすべてカナダ・バンクーバー周辺で行われています。町の雰囲気の中心となったのは、ノース・バンクーバーにある実在の港町「ディープ・コーブ」。水族館の外観や館内シーンの一部は、スタンレーパーク内にある実在の「バンクーバー水族館」で撮影されました。また、トヴァの働く水族館の看板が掲げられたヨットクラブは、実在の「ディープ・コーブ・ヨットクラブ」を改装したものだそうです。
日本からのアクセス
主な撮影地であるバンクーバーには、成田・羽田から直行便が運航されています。太平洋岸北西部らしい、霧がかった落ち着いた港町の雰囲気に実際に触れられる旅先です。
静かな中に描かれる、喪失と再生の物語
主人公の周りには、温かい友人たちの存在もあります。一人で抱え込んでいた孤独が、タコや、町にやってきた青年、そして友人たちとの関わりの中で、少しずつ和らいでいく様子が丁寧に描かれています。悪人が出てこない、穏やかな空気感の作品なので、安心して見られるのも魅力のひとつです。
同じ「大切な人を失ったことをきっかけにした物語」というテーマでは『ラブ&ジェラート』も思い浮かびますが、あちらが若い主人公が母の足跡を辿るひと夏の冒険なのに対し、本作は70代の主人公が言葉を交わせない生き物との静かな交流を通して心を開いていく分、老いや孤独というテーマにより深く向き合っているのが違いです。個人的には、賑やかな展開が一切ないにもかかわらず、最後まで目が離せなかったのは、タコという「話せない存在」を通して、人間同士でも伝えきれない感情がすくい取られているように感じたからだと思います。
筆者評価
🌍 景色にうっとり度:★★★★☆
(バンクーバー近郊の霧がかった港町の雰囲気が美しい)
😊 癒され度:★★★★★
(悪人が出てこない、穏やかな空気感)
💧 じんわり度:★★★★☆
(老い・孤独・喪失と静かに向き合う余韻)
まとめ
『親愛なる八本脚の友だち』は、カナダ・バンクーバー近郊の実在の港町で撮影された美しい景色を舞台に、孤独な女性と賢いタコ、そして人生に迷う青年の心の交流を描いた、優しい気持ちになれるヒューマンドラマです。穏やかな夜にゆっくり見たくなる、心に残る一作でした。


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